筑豊賞 - あすの筑豊を考える30人委員会

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 このウェブサイトは、福岡県筑豊地区で地域づくりに日々取り組んでいる人たちを紹介するものです。読売新聞西部本社が提唱する「あすの筑豊を考える30人委員会」が毎年選考している「筑豊賞」の紹介が中心です。あすの筑豊を考える30人委員会ブログ


12月27日(火) ふるさとの誇り「第25回筑豊賞」候補[30]
筑前茜染保存会(飯塚市) … 伝統技法継承へ全力
嘉穂町レクリエーション研究会 日本最初の日の丸の旗を染めた「筑前茜染」の発祥地とされる飯塚市筑穂地区(旧筑穂町)。地元の50~70歳代の男女14人が伝統技法の継承に取り組む。
  幕末に薩摩藩主・島津斉彬が日の丸を日本の印にするよう幕府に進言し、筑前茜染の鮮やかな色が評判になった。化学染料の普及で一時は途絶えたが、昭和50年代に地元で復活に向けて動き出す。県工業技術センターで染色技術を学ぶなどして有志が復活させた。
  会は約3年前、世代交代。日の丸以外にもネクタイやスカーフなども染め、再び活動を活発化させている。染色技術の習得に加え、原料のアカネ草の確保も重要な仕事だ。会員は3年の歳月をかけて栽培する。
  発足当初からのメンバー、入江菊子さん(68)が指導役。高山秀子会長(56)は「地域の伝統を守るという思いで、会員は一致団結している」と話す。
推薦・岡村智之委員

12月27日(火) ふるさとの誇り「第25回筑豊賞」候補[29]
炭坑の語り部(田川市) … 世界記憶遺産励みに
杉本美登里さん 田川市の基幹産業だった炭鉱での仕事や暮らしぶりを後世に伝えようと、3年前に元鉱員ら15人が市石炭・歴史博物館の講座の語り部を引き受けたのが始まり。5月に筑豊ゆかりの絵師・山本作兵衛の作品群が世界記憶通産に登録され、それぞれの励みになっている。
  旧三井田川鉱業所で働いた小田弘さん(76)は、小学校の出前授業で炭鉱街の子どもたちの遊びを紹介。「古里の歴史を身近に感じ取ってほしい」と話す。
  鉱業所の竪坑櫓の保守点検を担当した橋本正勝さん(85)は、隆盛から一転、衰退する石炭産業をカメラに収めた。「作兵衛さんの功績で炭鉱労働者の軌跡に光が当たった」と喜ぶ。
  博物館は遺産登録から半年間で入館者が10万人を突破。ガイド役を務める矢田政之さん(81)は「たくさんの人々が我々の歴史に興味を持ってくれたらうれしい」と笑みを浮かべた。
推薦・石川昇平委員

12月24日(土) ふるさとの誇り「第25回筑豊賞」候補[28]
Dream Mesenger(直方市) … 地域おこしヘイベント
嘉穂町レクリエーション研究会 直方市で婚活パーティーを開いたり、目の錯覚や遠近法を利用した「トリックアート」を柱とした地域おこし活動をしたりしている。
  同市を中心とした筑豊地区を元気にしようと、2009年4月、伊藤聡代表(43)ら直方青年会議所の元メンバーの3人で結成。趣旨に賛同した仲間が集い、現在は30~40歳代の男女ら約10人に増えた。
  同年7月に市内で開いた婚活パーティーが最初の活動。「人と人とをつないでいくのが地域を元気にする手段」という思いで、これまでに8回開いた。カップル誕生につながった例もあるという。
  トリックアートは4回開催。「街に楽しい空間を創出しよう」と、今年4月には直方市の古町商店街のアーケード壁や通路を舞台にした。伊藤代表は「これからも一風変わった企画、イベントを楽しくやっていく」と目を輝かせた。
推薦・石光秀行委員

12月24日(土) ふるさとの誇り「第25回筑豊賞」候補[27]
田中仁さん 37(飯塚市) … ブランド設立 情報発信
杉本美登里さん  飯塚市南西部の筑穂地区(旧筑穂町)で、カフェを併設する自然食品と雑貨の店「宮ノ上げんき」を経営する。大学卒業後に北九州市のOA機器販売会社に就職したが、講演会で世界の貧困の実情を知り、現状に疑問を抱いて退職。2003年に店を開いた。
  「縁を大事に、自分で面白いと思うことを行っている」の言葉通り、湧き水でサイダーを作ったり、特産「筑穂牛」の飼育に情熱を注ぐ知人を後押しするTシャツを製作したりしている。地元の山にちなみ、「三郡山のふもとから」と冠した独自ブランドで売り出す。
  筑穂新産品研究会にも参加し、お年寄りの知恵を参考に商品開発も行う。人と人とのつながりを通し、無意識に地元の盛り上げ役を担っている。「田舎が都会をまねる必要はない。三郡山のふもとから色々なことを発信したい」。地元にこだわり、生活している。
推薦・二宮教委員

12月23日(金) ふるさとの誇り「第25回筑豊賞」候補[26]
上伊加利農地・水・環境保全組織(田川市) … ビオトープ 里山再生を
嘉穂町レクリエーション研究会  田川市上伊加利地区の住民の手で耕作放棄地や荒れた里山を再生し、生き物たちを呼び戻そうというプロジェクトを展開している。
  地元区長の児島孝司さん(76)らが5年前、一帯に豊かな田園が広がる農道の除草作業に、住民の協力を呼びかけたのがきっかけ。古里の景観を愛する地区内の約80戸が参加している。
  昨年5月からは動植物の生息空間(ビオトープ)づくりを開始。貯水池周辺の耕作放棄地で湿地型ビオトープを造成し、同8月に子どもたちと実施した調査では、ヒメゲンゴロウやアメンボなど約20種類の水生生物を確認した。水田の生態系を観察する「田園型」などもつくった。
  「ビオトープや農業を通じ、都市との交流も図りたい」と意気込む児島さん。農業の小林豊康さん(69)も「自然と共生する意識が芽生えた」と手応えを感じている。
推薦・松浦賢長委員

12月23日(金) ふるさとの誇り「第25回筑豊賞」候補[25]
栗田和廣さん 69(鞍手町中山) … ボランティア自然体で
杉本美登里さん 用排水路にたまったごみや落ち葉の除去、ホタルが生息するための環境整備、桜やハナモモ、ヒガンバナの植栽--- 。様々な事柄にボランティアで取り組んでいる。
  「地域を桃源郷に」と、約20年前から公民館周辺に桜とハナモモ計12本を植栽。2006年頃から近くの農道に植えたヒガンバナは約400本になった。00年頃からは2か月に1回、付近の3か所の用排水路を清掃している。ホタルの成育にも情熱を注ぎ、11月からは産卵場所を確保するため、公民館の溝の近くにコンクリート板を立てかけた。
  英語検定準1級の資格を持ち、会社員を経て06年まで24年間、学習塾を開塾。ボランティアで国際交流会などの通訳を務めたり、自宅に外国人を受け入れたりしていた。「自然とボランティアを始めていた。今後も様々な形でまちづくりに取り組みたい」と話す。
推薦・坂本愛子委員

12月22日(木) ふるさとの誇り「第25回筑豊賞」候補[24]
小野山洋平さん 46(飯塚市天道) … 多方面でまちおこし
古里明美さんを中心としたライアー演奏グループ 「地域全体が元気になる活動に責献したい」。筑豊地区の活性化を願って、異業種交流などを通じて多方面でまちおこしに活躍している。
  農家らでつくる住民グループ「豊友会」の事務局を務め、食と農の魅力発信などに奔走する。「筑豊には誇れる食材や特産品がたくさんある。多くの人に知ってほしい」と語る。
  地元でも行動力を発揮。毎年8月に開かれる「ほなみ納涼花火大会」は今年、人手不足などで中止の話が持ち上がった。「子どもの頃からある花火大会がなくなるのはさみしい」と、商工会青年部やスポンサーなどに協力を呼びかけて実施にこぎ着けた。
  木業は1868年(明治元年)創業の瑞穂菊酒造の6代目社長。杜氏も兼務する。アイガモ農法で育てられた無農薬米を使ったオリジナルの純米酒[一鳥万宝」を造り、地産地消にも力を注いでいる。
推薦・二宮教委員

12月22日(木) ふるさとの誇り「第25回筑豊賞」候補[23]
赤村トロッコの会(赤村) … 古里の魅力を伝える
赤村トロッコの会 旧国鉄油須原線跡で運行するトロッコ列車の乗客数が10月、2万人を超えた。村内外の鉄道ファンなど約40人が、車両の運転や切符の販売、線路の保守点検などを担っている。
  会は村民らが2003年8月に発足させた。元国鉄マンの大場康正会長(75)が中心になり、岐阜県の神岡鉱山で使われたバッテリー動力の機関車を改良した。2両の客車と連結し、第3セクター平成筑豊鉄道の赤駅前-大任町境(1.7キロ)を往復する。
  列車は3~11月の月1回と、同鉄道のイベント日に走る。のどかな田園風景が広がり、コウモリが現れるトンネルも人気上昇。運行日になると、観光客が詰めかけ、村を代表する観光エリアになっている。
 運行中に村内の観光名所なども紹介する大場会長は「たくさんの人たちに古里の魅力を伝えたい」と話している。
推薦・伊藤英彦委員

12月21日(水) ふるさとの誇り「第25回筑豊賞」候補[22]
嘉穂町レクリエーション研究会(嘉麻市) … 夜通しハイク来年で20回目
嘉穂町レクリエーション研究会  嘉麻市内を夜通しで歩く「かほ夢運ハイク」を企画し、来年8月の大会で20回目の″成人式″を迎える。始めたばかりの頃は100人ほどの参加者だったが、回数を重ねるごとに増加。19回目の今年は初めて1000人の大台を超えた。
  ハイクは市嘉穂総合運動公園を発着点に20キロ40キロの2コース。家族や仲間とのふれあいを楽しみながら、思い思いのペースで歩く。「楽しくなければ、レクではない」が合言葉だ。
  馬場輝樹会長(44)(嘉麻市)は「継続できたのは多くの人の協力があってこそ」と話す。会員はわずか18人だが、市民有志らボランティアが大会を支える。
  中間地点は地元青年団が担当。通過者の確認作業に加え、飲食物の振る舞いを手伝う。コースそばの特別養護老人ホームは、大会に合わせて夏祭りを開き、花火を打ち上げて歩行中の参加者を元気づけている。
推薦・赤間秀樹委員

12月21日(水) ふるさとの誇り「第25回筑豊賞」候補[21]
杉本美登里さん 80(糸田町) … 登校中の子ども見守る
杉本美登里さん  「行ってらっしゃい」「朝ごはんは食べた?」
  12日朝、通勤を急ぐ車が行き交う糸田町の町道。黄色い腕章に、横断旗を振りながら登校中の児童や生徒に声をかける姿があった。子どもたちは元気にあいさつし、学校へ向かった。
  7~8年前に町の活動として参加したのがきっかけで、交通安全の見守り活動に取り組み始めた。登校時間の午前7時半~同8時15分にほぼ毎日、町道に立ち続けている。毎朝顔を合わす女子児童から「いつも守ってくれてありがとう」と感謝の手紙を受け取ったことも。「子どもからパワーをもらっています」とほほ笑む。
  現在の活動地点は2年前から始め、帰宅時には通学路に落ちているごみを拾うことも日課になった。吹きつける師走の寒風にも負けず、「年齢を重ねても、自分ができることで地域に役立ちたい」と気丈に話す。
推薦・今宮一成委員

12月17日(土) ふるさとの誇り「第25回筑豊賞」候補[20]
光福寺の日曜学校(直方市) … 月1回、住職らが説法
光福寺の日曜学校  浄土真宗本願寺派の光福寺で、地元の子どもたちを対象に、お経を読んだり、法話を説いたりする「日曜学校」を月1回、第2土曜日を中心に開いている。一時は途絶えていたが、約40年前に復活したという。
  仏教に親しんでもらい、釈迦の教えを学んで成長に役立てることが目的。参加者全員で声を出してお経を読む「おつとめ」と、大友顕立住職(32)らが仏教の教えや道徳を話す「法話」が"授業"の柱。昼食も一緒に食べている。
  年度ごとに計画を立て、入校式のある4月には釈迦の銅像に甘茶をかける花まつりを開くのが習わし。月ごとに飯ごうを使った炊飯、コマ遊び、肝試し、廃材を用いた工作、水鉄砲遊びなどを楽しむ。小学6年までが対象で、毎回、40人前後が参加している。
  大友住職は「子どもたちが何でも相談できるお寺でありたい」と話す。
推薦・白土聖司委員

12月17日(土) ふるさとの誇り「第25回筑豊賞」候補[19]
いいづか夢発信グループ「UNITY」(飯塚市) … 青少年育成へ裏方仕事
いいづか夢発信グループ「UNITY」  飯塚市の成人式実行委員会の元メンバーらが約7年前に結成。現在は約20人が子どもたち向けのキャンプや歴史散策ウォークラリーなどを企画し、同市を中心に青少年の育成や地域の発展に汗を流す。成人式の当日に、人力車の前で新成人を写真撮影するボランティアは恒例になっている。
  会員の多くは、市少年の船運営委員会や鎮西青年会などにも所属。団結、結束などを意味する「UNITY」と書かれたパーカーやポロシャツ姿で地域行事の裏方も務める。4日の鎮西地区マラソン大会では、大村和弘会長(31)らが準備作業を手伝った。
  地域づくりに参加する次世代の育成にも力を入れ、ジュニアリーダーも募集。中高生の5人が会員と一緒にキャンプのスタッフなどを務めている。大村会長は「若い人の背中を押してあげるような活動が目標」と話している。
推薦・二宮教委員

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