筑豊賞 - あすの筑豊を考える30人委員会
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このウェブサイトは、福岡県筑豊地区で地域づくりに日々取り組んでいる人たちを紹介するものです。読売新聞西部本社が提唱する「あすの筑豊を考える30人委員会」が毎年選考している「筑豊賞」の紹介が中心です。

あすの筑豊を考える30人委員会ブログ

新着情報

第35回「筑豊賞」
筑豊賞 1個人、2団体表彰

 読売新聞西部本社の提唱で活動する「あすの筑豊を考える30人委員会」は、地域づくりや青少年育成、文化・スポーツ振興、福祉・医療などの活動を通して、筑豊地域の活性化に取り組む個人・団体を表彰する「第35回筑豊賞」に、嘉飯、直鞍、田川の3ブロックから1個人と2団体を選んだ。
 選ばれたのは、テストピースを再利用して花壇作りに取り組む飯塚市の小出恭久さん(78)、鞍手町の「遊びの森クラブ」、田川市の「発達障がい児者と共に歩む会 いろえんぴつ」。3ブロックから計11個人・団体の推薦があり、ブロックごとに選考を行った。
 表彰式は新型コロナウイルス感染防止のため開催を見送り、受賞した個人・団体には個別に表彰状とブロンズ像のほか、記念品として田川市郡8市町村の特産品の詰め合わせが贈られた。

小出恭久さん(飯塚〉
廃材で花壇製作20年

小出恭久さん  コンクリートの強度試験で使うテストピースで、街角を彩る花壇を作り続けて約20年。飯塚市役所の駐車場をはじめ、公共施設や道路沿いなど手がけた花壇は約50か所に上る。「健康を兼ねてやっているだけです」と受賞を控えめに喜ぶ。
 58歳の頃、勤務先の近畿大産業理工学部で廃棄される山積みのテストピースを見て「もったいない」と思ったのがきっかけだった。自宅の庭にテストピースを並べて作った花壇が評判となり、少しずつ各地から依頼が入るようになった。
 無償で引き受ける代わりに、デザインなどは自由に決めさせてもらう。製作が始まると早朝から日没まで作業に没頭し、数か月かけてオリジナルの花壇に仕上げていく。
 「花壇を見た人が『きれいだね』と思ってくれれば、それだけで十分うれしい。これからもマイペースでやっていきます」と話す。

遊びの森クラブ(鞍手〉
子ども向け催し70回

遊びの森クラブ  鞍手町で、子ども向けの様々な遊びゃスポーツの催しを企画、開催してきた。代表の嶋立輝行さん(73)は「子どもたちの健やかな成長を願って続けてきた。受賞は光栄です」と喜ぶ。
 警察官として町立室木小に近い新北駐在所に勤務し、児童の見守り活動などに取り組んだ。定年退職後の2011年、遊びを通じて子どもたちの郷土愛を育もうと、会を結成した。
 保護者や地域住民の協力で、魚釣りやペットボトルのイカダ遊び、各種スポーツ、カレーやパン作りなど、これまでに約70回の催しを開催。新型コロナウイルス禍でも子どもたちとの交流は続いている。
 「催しに参加した児童が『将来は先生になって室木小に戻って来たい』と言ってくれた時は、本当にうれしかった」と嶋立さん。コロナ収束後を見据え、新たな企画を温めている。

いろえんぴつ(田川)
発達障害 理解広げる

いろえんぴつ  子どもの発達障害に関する保護者の相談に応じているほか、障害への理解を広げる啓発活動に取り組む。代表を務める田川市の西楽寺住職、山本エニオ龍さん(47)は「様々な悩みを抱える家庭がつながれる場であり続けたい」と語った。
 山本さんと、妻で副代表の達子さん(50)が次男の発達障害に向き合う中で、同じ境遇の保護者らと2016年に設立。子どもへの対応の難しさ、相談できる人の少なさなどについて悩みを語り合い、専門家の協力を得ながら具体的な対応法を学ぶ場として定着させてきた。現在は約10人の保護者が参加する。
 「いろえんぴつ」の名称は多彩な色に由来し、多様性を認め合う理念を表す。達子さんは「色んな親子がそれぞれいい関係を紡げる場にしていきたい。その方が子どもはきっと楽しいから」と笑顔で話した。

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